100歳を迎える遠藤さんから、手まり100個を頂戴しました
100歳を迎える遠藤さんから、手まり100個を頂戴しました。受け付けなどに飾ってありますので、是非ご覧ください。
6月23日に長野県南信の諏訪地方および上伊那地方で発行されている新聞社、長野日報様にてこちらの記事を掲載していただきました。
http://www.nagano-np.co.jp/articles/111517
【記事の内容はこちらです】
手まりを作り始めて15年、11月で100歳を迎える諏訪市湖南後山の遠藤トメ子さん。今も針と糸を毎日持ち続け、制作した作品は1万点を超える。「近所の人たちや通院先の診療所にもらってもらい、笑顔に出合うことが、何よりの生きがい」という。自分の日課は手芸と写経。これからも継続して日々の暮らしを丁寧に紡いでいきたい-と、生涯現役を目指す。
■笑顔に出合う喜び張り合い
遠藤さんが手まりを作り始めたのは、夫の隆夫さんが亡くなって花き栽培をやめ、自分の時間が持てるようになった85歳だった。友人の誘いで週1回手芸講座を受講。発泡スチロール製の芯を手のひらに乗せて模様をイメージ。手持ちの毛糸と糸を均等に巻き付け、さらにミシン糸で地を作り、刺しゅう糸やリリアンで模様を描く。
大きさはピンポン玉からメロンほどと大小さまざま。配色は大好きな相撲の行司の衣装を参考にすることもある。「初めの頃に比べ少なくなった」というが、現在も小さいものなら日に3個ほど仕上げ、当初からだと1万個を超えた。
もともと針仕事が好きだった遠藤さん、合間には着物のリフォームも試みる。作務衣(さむえ)風に仕立て日常着として活用、余り布で髪飾りを作るなど、おしゃれ心も忘れない。
■癒やしの空間 診療所に提供
先日、隔月定期受診する同市豊田の豊田診療所へ「もうすぐ100歳になります。記念に」と、手まり100個を持参。同診療所ではこれまでにもらった手まりは受け付けなどに飾り、癒やしの空間を演出。「待ち時間にも何気なく隣の方に『どうぞ』と手渡され、待合室に笑顔が見られる」と感謝している。
遠藤さんは現在、次女の美濃部美鈴さん(68)一家と同居。美濃部さんは「材料は用意するが、自分で針に糸を通し、つえなしで立ち振る舞う。耳も目も不自由なく特別な事はしていない。健康でありがたいです」。遠藤さんは「いつも周囲の人たちに、ありがとうの気持ちでいっぱい」といい、「作って喜ばれることを張り合いに、これからも楽しく取り組んでいきたい」と話している。